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ジャッジメントを読んだ感想

この間古本でジャッジメントという本を買って読みました。
内容は大切な人が殺されたときに、その犯人に復讐しても良いという法律ができたというお話しでした。
本屋さんでこの宣伝を見て最初に思ったことは「大切な人が殺されているのだから復讐したいのは当たり前じゃない。」とこの法律『復讐法』というのですがその復讐法に大賛成でした。
ですが、この話を読んでみて分かったことは、「犯人に復讐したい」と思っていて実行しないのと、実際に自分の手で犯人に復讐してしまうのではまるで違っているという事でした。
被害者の家族は復讐したいけれど、自分の手で犯人を復讐しなければいけないという恐怖と、例えそれが公法的と分かってはいても復讐法を執行してしまったら、犯人と同じような人殺しになってしまう。
でも、自分の大切な人の仇をとりたいという思いの間で戦っているという事が分かりました。
自分が特に印象に残っているのはアンカーという話です。
これは復讐法に賛成の人と反対の人と別れて凄く考えました。
最後のジャッジメントは今の時代にも実際にありそうなので復讐法抜きで泣けました。
この本を読んだ後にもし仮に自分の身近な人が殺されたら自分はどういう決断を下すのだろうと思いました。そして復讐が良い事なのかどうかが分からなくなってきました。
すごく考えさせられる1冊だと思います。